力を抜く方法
今回は、今までの流れとはちょっと違った方向から骨盤の使い方についてお話したいと思います。
整体院に来られる方のほとんどは、日常生活のストレスやお仕事の疲れなどから、骨盤のバランスが崩れてしまっています。骨盤のアーチがうまく機能していない状態になっているのです。
ところが、骨盤のアーチを作っていただこうとして理屈から入っても、実際は皆さんなかなか染みついてしまったお身体のクセが抜けずに、うまく骨盤を機能させることができません。
そんな方には力を抜いてリラックスしてもらうところからはじめると、意外と簡単に皆さん骨盤のバランスを取り戻すことができます。ご自身でも気づいていない、知らず知らずにクセになっている余計な力を抜いていくと、カラダが自然なバランスを取り戻していくのです。というわけで、今日はカラダのクセを取り除いて、無駄な力を抜く方法についてお話してみましょう。
肩が凝る。胃が痛い。疲れやすい。腰が痛いという方に、力を抜いてリラックスして座ってみてくださいとお願いすると、だいたい皆さんこんな座り方をされます。

実はこの状態は、ご自身では気づいていないことがほとんどなのですが、リラックスしようとして、不自然な力が入っている状態なのです。そしてこの不自然な力が、肩が凝る。胃が痛い。疲れやすい。腰が痛いという症状の原因になっています。具体的には、こんな力が入っています。お腹などの筋肉を触診すると、緊張して硬くなっています。

この肩の力みが肩や背中に張りを作り、お腹をつぶすような体勢が内臓に負担をかけます。しかし、この姿勢では、この赤い矢印の力を抜くことはできません。抜くと背中側に倒れていってしまうからです。
そして、これは立っている時にもあてはまります。こんな感じです。下腹も出てしまっています。

この状態の時に入っている力みはこんな感じです。この力を抜いてしまうと後ろに倒れてしまうのでこの力を抜くことができません。

では、どうすれば本当の意味でリラックスした状態になることができるのでしょうか?自然なバランスで力を抜くことができるのでしょうか?
TVなどでスポーツを見ていると、必ず最高のお手本を示してくれている場面を見ることができます。陸上競技なら、走る前にスタートラインのあたりに集まっている選手たち。サッカーならPKの笛が鳴る直前のキッカー。野球なら、ピッチャーが投げ始める前のバッターの様子。フィギュアスケートなら、自分の順番を待っている選手。ウサイン・ボルトでも、中村俊輔でも、イチローでも、浅田真央でも、誰を思い浮かべてもけっこうです。
彼らは身体が硬くなるような緊張の時を迎える前に、それぞれがそれぞれのやり方で、身体をリラックスさせようとしています。共通しているのは、身体を動かしながら力を抜こうとしていること。身体のすべてのパーツがやわらかく動ける状態にあることこそが、バランスのとれたリラックスのコツなのです。
スポーツの経験がある方は、自分の中でもっとも楽しめるスポーツをしている時をイメージして、実際に体を動かしてみてください。そのスポーツをしている時間のなかで、グラウンドや体育館、スケートリンク、スタートラインの前などに立っている自分になってみてください。そしてその状態のカラダの気持ちよさを感じてみてください。
いかがですか?うまくいっていれば、筋肉のこわばりや骨格の張りなどの無い、リラックスした状態になっているのではないかと思います。
その状態であれば、自然と骨盤の前側に体重がのっているはずです。そこが恥骨のアーチなのです。逆にいえば、そこにアーチができていなければ身体は動きません。(恥骨のアーチを使わずに仙骨側のアーチしか使わないと動かなくなります。)恥骨のアーチ構造の土台に軸がのっているからうまくリラックスすることができるのです。過去記事参照→骨盤の使い方~その2。
はじめに人形がやっていたリラックスの方法では、座っている時も立っている時も、骨盤の後ろ側(仙骨側)に体重がのっていたことが判りますか?この状態では恥骨のアーチができないのです。
力がバランスよく抜けた状態でいることを意識していられれば、年をとって筋力が落ちても、いつまでもしゃんとした姿勢でいられます。骨格をうまく使っているので、筋力を必要以上に使わなくてもいいのです。


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整体院に来られる方のほとんどは、日常生活のストレスやお仕事の疲れなどから、骨盤のバランスが崩れてしまっています。骨盤のアーチがうまく機能していない状態になっているのです。
ところが、骨盤のアーチを作っていただこうとして理屈から入っても、実際は皆さんなかなか染みついてしまったお身体のクセが抜けずに、うまく骨盤を機能させることができません。
そんな方には力を抜いてリラックスしてもらうところからはじめると、意外と簡単に皆さん骨盤のバランスを取り戻すことができます。ご自身でも気づいていない、知らず知らずにクセになっている余計な力を抜いていくと、カラダが自然なバランスを取り戻していくのです。というわけで、今日はカラダのクセを取り除いて、無駄な力を抜く方法についてお話してみましょう。
肩が凝る。胃が痛い。疲れやすい。腰が痛いという方に、力を抜いてリラックスして座ってみてくださいとお願いすると、だいたい皆さんこんな座り方をされます。

実はこの状態は、ご自身では気づいていないことがほとんどなのですが、リラックスしようとして、不自然な力が入っている状態なのです。そしてこの不自然な力が、肩が凝る。胃が痛い。疲れやすい。腰が痛いという症状の原因になっています。具体的には、こんな力が入っています。お腹などの筋肉を触診すると、緊張して硬くなっています。

この肩の力みが肩や背中に張りを作り、お腹をつぶすような体勢が内臓に負担をかけます。しかし、この姿勢では、この赤い矢印の力を抜くことはできません。抜くと背中側に倒れていってしまうからです。
そして、これは立っている時にもあてはまります。こんな感じです。下腹も出てしまっています。

この状態の時に入っている力みはこんな感じです。この力を抜いてしまうと後ろに倒れてしまうのでこの力を抜くことができません。

では、どうすれば本当の意味でリラックスした状態になることができるのでしょうか?自然なバランスで力を抜くことができるのでしょうか?
TVなどでスポーツを見ていると、必ず最高のお手本を示してくれている場面を見ることができます。陸上競技なら、走る前にスタートラインのあたりに集まっている選手たち。サッカーならPKの笛が鳴る直前のキッカー。野球なら、ピッチャーが投げ始める前のバッターの様子。フィギュアスケートなら、自分の順番を待っている選手。ウサイン・ボルトでも、中村俊輔でも、イチローでも、浅田真央でも、誰を思い浮かべてもけっこうです。
彼らは身体が硬くなるような緊張の時を迎える前に、それぞれがそれぞれのやり方で、身体をリラックスさせようとしています。共通しているのは、身体を動かしながら力を抜こうとしていること。身体のすべてのパーツがやわらかく動ける状態にあることこそが、バランスのとれたリラックスのコツなのです。
スポーツの経験がある方は、自分の中でもっとも楽しめるスポーツをしている時をイメージして、実際に体を動かしてみてください。そのスポーツをしている時間のなかで、グラウンドや体育館、スケートリンク、スタートラインの前などに立っている自分になってみてください。そしてその状態のカラダの気持ちよさを感じてみてください。
いかがですか?うまくいっていれば、筋肉のこわばりや骨格の張りなどの無い、リラックスした状態になっているのではないかと思います。
その状態であれば、自然と骨盤の前側に体重がのっているはずです。そこが恥骨のアーチなのです。逆にいえば、そこにアーチができていなければ身体は動きません。(恥骨のアーチを使わずに仙骨側のアーチしか使わないと動かなくなります。)恥骨のアーチ構造の土台に軸がのっているからうまくリラックスすることができるのです。過去記事参照→骨盤の使い方~その2。
はじめに人形がやっていたリラックスの方法では、座っている時も立っている時も、骨盤の後ろ側(仙骨側)に体重がのっていたことが判りますか?この状態では恥骨のアーチができないのです。
力がバランスよく抜けた状態でいることを意識していられれば、年をとって筋力が落ちても、いつまでもしゃんとした姿勢でいられます。骨格をうまく使っているので、筋力を必要以上に使わなくてもいいのです。


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